
夏休みや帰省シーズンを控えたこの時期、実は1年でもっともタイヤトラブルが増える時期をご存知でしょうか。
JAF(日本自動車連盟)の統計では、2025年度のタイヤ関連ロードサービス出動件数は48万2,696件と、全出動件数の約20.9%を占めています。月別では8月が最多(42,668件)となっており、長距離移動や夏の高温による路面温度の上昇が、タイヤに大きな負担をかけていると考えられます。
この記事では、「空気圧」と「気温」の関係を中心に、よくある疑問をFAQ形式で解説します。
Q1. なぜ夏はタイヤがバーストしやすいの?
高速道路での連続走行は、タイヤへの負荷が大きくなります。空気圧が不足していると、走行中にタイヤの変形(たわみ)が大きくなり、これが繰り返されることでタイヤが発熱し、最終的に破裂(バースト)に至ることがあります。この現象は「スタンディングウェーブ現象」と呼ばれ、JAFも高速道路でのタイヤトラブルの特徴として挙げています。
実際、JAFの集計では一般道路でのタイヤトラブルが全体の約20%であるのに対し、高速道路では約40%と2倍以上の割合になっています。
Q2. 空気圧はどれくらいの頻度で点検すればいい?
月に1回が目安です。日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、タイヤの空気圧は何もしなくても1ヶ月で約5%程度自然に低下します。ビーラインの店舗でも、空気圧・溝の深さ・ひび割れの有無をあわせて月1回程度チェックいただくことをおすすめしています。
長距離ドライブに出る前や、給油のタイミングで習慣化しておくと安心です。
Q3. 空気圧が足りないと、具体的にどんな影響がある?
主に3つの影響があります。
- バーストのリスク上昇:空気圧不足のままの走行はタイヤの発熱・損傷につながります。
- 燃費の悪化:JATMAの資料(出典:省エネルギーセンター)によれば、指定空気圧より50kPa不足した状態で走行すると、市街地で約2.5%、郊外で約4.3%、高速道路では約4.8%燃費が悪化するというデータがあります。
- 偏摩耗:空気圧が不適正だと、タイヤの両肩やセンター部分に異常な摩耗が生じやすくなります。
Q4. そんなに多くの人が空気圧不足で走っているの?
はい。JATMAが2015〜2019年に高速道路で実施した点検調査では、高速道路を走行する車の約4台に1台が空気圧不足という結果が出ています。
「まだ大丈夫」と感じていても、実際には気づかないうちに不足しているケースが少なくないということです。
Q5. 実際、夏はどれくらいタイヤトラブルが増えているの?
JAFの発表データでは、タイヤ関連の出動件数における全体構成比は2010年度の11.3%から2025年度には約20.9%まで上昇しています。
また、月別では8月が年間で最も出動件数が多く、夏休み期間の長距離移動や高温の路面環境が、タイヤへの負荷を高める要因の一つと考えられます。
Q6. 自分でできるチェックポイントは?
出発前に、以下のポイントを目視・触感で確認してみましょう。
- 空気圧:適正値は運転席ドア付近のシールに記載
- 溝の深さ:スリップサインが露出していないか。露出していれば残り溝1.6mm以下で、交換・法的にも走行できない状態です。
- ひび割れ・コブ:タイヤ表面にひび割れや、コブのような膨らみがないか。
- 製造年:タイヤ側面の4桁の数字(下2桁が製造年)も、古いタイヤの目安になります。

Q7. 自分で判断が難しい場合は?
タイヤはクルマの中で唯一路面と接する部品で、接地面積はハガキ1枚分ほどしかありません。それだけに、見た目だけでの判断が難しいケースも多くあります。
ビーラインでは、どなたでもご利用いただける無料タイヤ点検サービスを実施しています。長距離移動の前に、お近くの店舗でお気軽にご相談ください。
出典
- 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)2025年「タイヤ点検結果」の報告
- 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)ロードサービス救援データ・よくあるロードサービス出動理由
- 一般社団法人 省エネルギーセンター エコドライブ技術案内-燃料節約のための走行抵抗低減
- ビーライン公式サイト(よくある質問/タイヤ点検のチェックポイント)





